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ヤマハ株式会社│ヤマハから世界へ、感動を創り出す

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JM(JobManga)編集部の「まつじゅん」ことマツモトジュンヤです。
本日は、楽器メーカーと言えばお馴染み、ヤマハ株式会社の秋元さんにお話を聞いてきました!

▲ヤマハ株式会社 採用担当 秋元さん

本日はどうぞよろしくお願いします。
早速ですが、御社はどのような取り組みをしている会社になりますか。

弊社は1887年創業で、130年以上の歴史がある会社です。現在は楽器事業音響機器事業部品・装置事業の3つの事業を柱にしております。恐らく皆さんのイメージですと“楽器”に関わる会社だという印象が強いかと思いますが、それだけでなく“音”に関わる全般の事業を展開している会社です。

創業のきっかけを教えてください。

創業者の山葉寅楠が当時、医療機器の修理工だったのですが、浜松にある小学校から米国製リードオルガンの修理を請け負ったことがきっかけで事業が始まりました。
当時のオルガンは輸入物ばかりで、いち早くビジネスチャンスに気が付いた彼は、音楽や楽器の知識に明るくはないものの、手先の器用さを活かし、それらについて熱心に研究しました。
リードオルガンの修理を皮切りに、自らオルガンを製造するようになり、次はピアノの製造に取り組み、その後次々と事業が発展していき、現在に至ります。

ありがとうございます。
新卒でご入社した学生さんは、どのような仕事内容に関わることが出来ますか?

ヤマハ株式会社では、商品の研究開発企画設計開発製造販売まで、製造業として一貫した事業を行っております。
一部はグループ会社に委託していますが、基本的に上流工程から下流工程まで全ての仕事に携わる機会があります。
新卒だからといって、この仕事に就けないということはありません。研究開発、各商品の設計開発、生産技術、品質保証、製品に搭載している技術の特許に関する業務、商品企画、マーケティング、営業という分野まで幅広く携わることができます。

また、配属後も社内異動があり、複数の職種を経験される方もいますし、ひとつの分野のスペシャリストとして育っていく方もいます。

 

エントリーの際は希望の部署を特定して応募する流れでしょうか?

採用の段階では、応募者には「技術開発系」もしくは「企画管理営業系」として申し込んでいただいているのですが、本配属までに希望部署と希望商品のヒアリングを3回実施しております。
会社の要望と新入社員の希望をなるべくマッチさせられるように決めています。

ありがとうございます。
かなり、専門的なスキルが求められる印象ですが…

よく、「“音”に関する研究や音楽経験がないとヤマハに入れませんか?」と質問されますが、そんなことはありません。
音の研究をしていて、技術開発系として入社される方ももちろんいますが、産業用ロボットの研究など、音関連ではない分野での技術者も数多くいます。他に機構設計、回路設計、組み込みシステム設計、金属・木材加工、デジタル信号処理、通信技術の技術者が、最新鋭の研究・実験施設を備えたイノベーションセンターに集結し、日々研究開発・商品開発に励んでいます。また企画管理営業系の方は、マーケティングや会計の知識、英語をはじめとした語学力などが、業務の中で大いに役立ちますし、教育、心理、芸術、理系の学部など多彩な人材がそれぞれの得意分野を業務に生かしています。
音楽経験に関しても、演奏能力が問われることはほとんどありません。

なるほど。
そんな中でも必須のスキルはありますか?

全職種通しての必須スキルというものはございませんが、ヤマハで何かを成し遂げたいという強い意志を持ち、それを実行に移すことができるタフな方を必要としております。
また、ヤマハの売上げの約70%以上は海外市場で占めており、海外のお客様や現地法人とのやりとりが多く発生します。
そのため、必要最低限の語学力は入社までに身につけていただきたいと考えています。

ありがとうございます。
ヤマハで「こんな夢を叶えたい!」という気概を持っている方が入社されたとして、どの様に実現していくキャリアパスや可能性がありますか?

キャリアの作り方は、皆さん自身の意思で考えていただける点が多いと思います。
もちろん、会社の人事制度に基づいたキャリアパスが用意されていますが、その前に皆さんが実現したいことをヒアリングする定期面談があります。
例えば10年後のキャリアパスやビジョンの希望を聞いて、実現するためのステップを都度相談できる環境があります。

叶えたい夢を達成できた、一例を教えて下さい。

ヤマハでは、新規事業を推し進めるため、専用のイントラサイトを設けています。具体的には、アイディアをひたすら投稿できる掲示板があり、投稿内容について周りの先輩がアドバイスをくれたり、アイディア実現に向けて協力するためのチームを組んだりします。
次の段階として、社内コンペがあるので、それに向けて新規事業のプランを組み立てたり、試作品を作り、発表したりします。アイデアが採用された場合は、新規事業として、事業化できるプロセスが用意されています。

また、業務においては、小さな改善を積み重ね、周りの人脈を駆使し、時には、他部署とのコラボレーションをするなど、自分ひとりでは成し遂げられないことを実現できる機会も大いにあります。

社内掲示板があるんですね。
若手でも積極的に発言されていますか?

もちろんです。
私は入社4年目になるのですが、同期の約3分の1ほどが、このような新規事業の提案や推進に関わっています。

社内掲示板は全社員が参加しているのですか?

はい。
いつもチェックしている社員もいますし、アイディアがきっかけで繋がりができることもあります。
常に新しいことをやってみたいという気概がある社員が多いですね。

新規事業をやるってとてもパワーがいることですよね。
新入社員が出したアイディアでも周りが乗っかって来てくれる環境なんですね。

そうですね。
最初は、スモールスタートとなりますが、そこで上司の理解や同僚の理解などを得て、通常の業務と両立して行うことができます。

“音”に関する事業内容であれば、何でもアイディア出しすることは可能でしょうか。

“音”や音響に関わらなくても、ヤマハの持っている技術や知見を使った事柄であれば、何でも可能です。
例えば、動画関連サービスを提案した方もいます。

御社で大切にしている理念や、考え方を教えて下さい。

ヤマハフィロソフィーという理念体系があり、その中にヤマハウェイという社員に示された行動指針があります。
志を抱く誠実に取り組む自らが動く枠を超えるやり切る、この5つがヤマハの社員として持っておきたい信念です。
それを体現していきながら、お客様に対して、また仕事の中で、しっかりと価値あるものを作っていこうという心の持ちようです。
同時に私たちの企業理念である、”感動を・ともに・創る”ですが、世界中のお客様とともに、新たな感動と、豊かな文化を世界中のお客様に届けていく仕事をすることが、私たちの譲れない価値観です。

▲ヤマハのDNA、現在と未来への挑戦を「見て・聴いて・触れて」体感できる企業ミュージアム
「イノベーションロード」(イノベーションセンター内)

理念を掲げている中で、求める人物像を教えて下さい。

3つの言葉で表せるのですが、1つ目は、想いを自分の行動にすばやく移す「主体性です。
2つ目がさまざまなものに興味を持つ「好奇心3つ目がその興味を深掘りしていこうとする「探求心
モノやコトに興味を持つ広さと深さのどちらも併せ持っていてほしいです。
他は、先程申し上げた5つの行動指針、企業理念を体現している方、共感していただける方を求めています。

なるほど、ありがとうございます。
どの様な視点で面接を行っていますか?

主に、過去の行動を深堀りする面接を行っています。
過去に苦労したことや、今まで熱意を持って取り組んだことをお聞きします。その取り組み方は仕事へも直結することだと思うので、重点的に質問しています。
その中で人との関わり方や、主体性を持って、人を巻き込みながら動いていけたのかどうかを重要視しています。

過去の経験を元に3つのキーワードに当てはまるかどうか、ということなのですね。

そうですね。
後は、ヤマハの事業との親和性があるかどうかも必要ですね。
やはり、お客様に感動を届ける事業なので、誰かの幸せのために仕事をすることに価値を見出せる方を必要としています。

先程、”音”に関わるスキルが無くても大丈夫だとお聞きしたのですが、“音に”関わりたいという想いは必要ですか?

”を含め、良いものを作るための”モノづくり”に関わりたいという気持ちは必要ですね。
ヤマハには”音”に直接関わらない仕事もあります。例えばネットワーク機器や産業用機器などの事業ですが、これらの領域も含めて、ヤマハの製品としてより高品質・高付加価値のものを作っていきたいという情熱があるかどうかが大切ですね。

御社で働くことで、得られるやりがいスキルは何でしょうか?

我々が製造している楽器や音響機器は主にお客様が“楽しいと思う場面”で使用されています。
例えば、アーティストのライブ会場や、楽器を演奏しているコンクールやコンサートの会場などです。
そして、身近な人からの感動体験直接肌で感じられるのが、ヤマハのどの職種でも共通して体験できることだと思います。
また、意欲があれば、若手にも責任のある仕事を任せてもらえるチャンスがあり、複数のプロジェクトを掛け持ったり、経営層との会議に出席したりすることもあります。

また、業務や研修を通じて、音に関する技術・知識(材料工学、音響工学、デジタル信号処理など)やマーケティング知識語学力といったスキルが身につきます。そのほかにも、業務を通じてエンターテインメントへの造詣が深くなったり、世界中のお客様と接する機会を活かして、自分が今まで知らなかった異文化の価値観を理解する力を得ることができます。

スキル面での研修制度はございますか?

弊社では、入社後3年間を「若手」と位置づけ、研修を行います。
入社1年目では、新入社員としてビジネスの基本を、また組織の一員として自立を目標に身に付けて頂きいただきます。
2年目では、1年目で身に付けたスキルをベースにして、意見や提案ができることや現場で必要なスキルを自主的に学習することを目標に研修を行っていただきます。
3年目では、自分の担当業務を遂行すると同時に、業務の付加価値を高めていきます
そして、30歳頃には、1つのチームについてプロジェクトマネジメントを担当するような立場になり、40歳頃には管理職になり部下をリードしていく、というようにキャリアアップしていただくことが可能です。
また、音の技術に関しては、やりがいやスキルのお話の中にもでてきましたが、入社後に社内のプロフェッショナルから一通り学んでいただけるので、音と全く関係ない分野の研究をされていた方もご安心ください。語学についても同様で、英語のほか、中国語やインドネシア語などを業務時間中に学ぶ講座を開催しており、これに参加する社員も数多くいます。

なるほど。
1年目では、まず教えられたことを遂行するということですね。

そうですね。
まず、入社1カ月~3カ月は、新入社員研修に参加して、ヤマハの基礎知識、
社会人としてのマインドセットやビジネスマナーを学んでいただきます。

また、ヤマハの場合、販売や生産業務に関してはグループ企業が担当しているので、
将来、グループ企業を含めた「ヤマハグループ」を牽引する人材となるために、工場実習営業実習でモノづくりの基礎を学んだり、お客様の生の反応を真摯に受け止めたりするような現場での体験を積んでもらいます。
その後は、配属先で必要な基礎知識を約2か月間の研修を通して学んでいただき、実際の業務を行う流れとなっています。

研修制度がしっかりされていますね。
新入社員研修が終了した後は、配属先の業務と並行して研修が続いていくということですね。

はい。
まず、配属が決まるのが秋ごろで、配属されてから1年間はOJT制度を実施しており、先輩社員と二人三脚で業務を遂行していただきます。
2年目以降は年次ごとに、自分の設定した目標を振り返り、現状把握と改善を人事研修として行っていきます。

ありがとうございます。
実際に、配属先によって働き方など変わってくると思いますが、1日の仕事の流れ休日の過ごし方を教えて下さい。

基本的には自分でスケジュールを立てて働いており、一日の仕事の流れは、人によって、日によって多種多様です。

制度面で言うと、ヤマハは、フレックスタイムを導入しています。

残業に関しては、もちろん忙しい時期もありますが、業務を効率化できるよう工夫し、周りの同僚と協力して業務分担を行うので、残業時間も月平均20時間前後です。

また、有給休暇も取りやすく、初年度は年間19日、2年目以降は年間20日付与され、平均では年間14日取得されています。休暇取得にあたり、理由は問われません。私はよくゲームの発売日に有給休暇を使っています。(笑)

ほかにも、年次有給休暇とは別でライフサイクル休暇(5年毎に5日間の連続休暇)、ライフサポート休暇(傷病・看護・育児目的の休暇)、ファミリーホリデー(毎年2日間の連続休暇)など、特別休暇が充実しています。

また、育児をする社員が働きやすい会社で育児休職制度など仕事と両立をするための制度や環境も整っており、仕事と育児の両立支援に取り組む企業に対して、厚生労働省が認定する「プラチナくるみん」もすでに取得しています。今年8月には社内託児所をオープンしました。今では自分の子どもと一緒に出勤することが可能です。テレワークも制度化しており、自宅でも仕事ができる環境も整っています。

▲社内託児所「おとのいえ」

休日の過ごし方ですが、弊社は静岡県の浜松市にあり、海や山が近いので、ツーリングキャンプをしている方も多いですね。また、平日であっても早朝に釣りサーフィンを楽しんでから出勤する方もいらっしゃいます。
音楽方面でも、浜松はライブハウスや市民楽団が多くあるため、音楽を趣味にしている方はそのような環境でライブ活動を行ったり、週末などはスタジオで練習されたりもしています。

皆さま自由に休日を過ごされているんですね。
趣味だけでなくて、仕事をする上で御社はどの様な人材がいらっしゃいますか?

やはり、好奇心旺盛で探求心が強く、新しいことに興味を持ち、1つのことに集中すると突き詰めてしまうような方が凄く多いと思います。
いい意味でオタクみたいな感じですね。笑

なるほど。
お話を聞いていて、すごく自由な社風の印象を受けました。

そうですね。
自由というよりも、“自主自律”ですね。
誰もが自ら考えて意見を発信し、自分の行動に責任を持って仕事をするような社風ではないかと思います。

ありがとうございます。
“音”に関わること、またそれ以外でも事業を展開していると思いますが、御社の取り組みの中で1番アピールポイントを教えて下さい。

一般的に楽器のシェア№1というイメージが強いですが、楽器だけではなく”文化” “新しい人生の楽しみ方”を作っていく分野で、世の中に貢献できる会社だと思います。
現状にとどまらず、さらに新しい価値観を生み出していく、という創業以来の気概と企業努力が弊社の強みです。

ありがとうございます。
お話を聞いていて、理系が多い印象を受けたのですが、文系の学生さんも営業職などでご採用されておりますか?

もちろんです。
入社された方はみんな同じミッションのもと、ともに歩んでいる仲間だと思っています。
仕事の配属先で行う業務の違いはありますが、社内の雰囲気では理系、文系の区別はありません。
良い意味でお互いの枠を超えて、交流し刺激しあいながら仕事の質を高めて合っています。

就活生に向けたメッセージをお願い致します。

就職活動は、人生を決める大きなイベントで大変だと感じている方が多いと思いますが、就職活動中に様々な企業の働き方や価値観を知って、自分に合っている会社を探すことが、皆さまの今後の人生を豊かにするために大切なことだと思います。
人の意見や口コミサイトの情報のみで判断せず、自分の目で見て判断したことを軸に就職活動を行って下さい。また、就業型のインターンシップも実施していますので、是非応募してみてください。


秋元さん、お時間を頂きまして本当にありがとうございました!
ヤマハ様のウェブサイトは以下からアクセス!

この記事の関連企業情報

ヤマハ株式会社
本社 静岡県浜松市中区中沢町10番1号
URL https://www.yamaha.com/ja/

記事公開日:2019/10/28
最終更新日:2019/11/18

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