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業界研究の考え方

業界研究の考え方について、毎日新聞社の味澤さまにお尋ねしました。
 
毎日新聞社 採用・研修センター
味澤 由妃さん

早稲田大学国際教養学部卒業。
学生時代はアメリカ留学や水泳サークルなど、
活発に動き回っていました。

 

――味澤さまご自身の就職活動について教えてください。

学生時代、社会的に脆弱な立場に置かれた方たちに関わるボランティアをしていました。ある時「当事者ではないあなたに私の気持ちはわからない」と言われました。自分にできることを考えたときに、情報を届けることで、「助けを必要とする人」と「助けることができる人」を結ぶ「架け橋」にはなれるのではと思い、新聞記者を志すようになりました。
とはいえ、当時は「就職氷河期」。様々な企業を片っ端から受けました。たくさん「祈られ」ましたが、第一志望だった毎日新聞社に入社することができました。熱い思いは通じるものだと実感しました。

「自ら飛び出し学ぶ意欲を」

――片っ端から色々な企業を受けていたとのことですが、業界研究はどのようにされていましたか。

業界全体の成長の見込みや同じ業界内の各企業の違いを知るために業界研究セミナーに参加したり、業界MAPを読んだりはしましたが、そのような紋切型のやり方より、とにかく動いて人と出会い、自分の五感をフル活動させることで、本当の理解が深まっていったと思います。
企業は多様な人材を求めています。今はインターンシップなどリアルな業界研究がしやすい環境ではあると思いますが、あてがわれた場所で、与えられた情報から、ただ知識を得ることに夢中になるのではなく、自分から世界に飛び出し、人と出会うことでしか得られない「気付き」や「学び」を手にしてほしいと思います。

「生き方、価値観を明確に」

「業界研究」がテーマですが、今は業界というくくりがなくなってきていると思います。AIやIoTなどのIT技術の進展により、業界の垣根を越えたビジネスをしなければ企業は生き残れません。定型的な作業が多い職種の需要は減っていく時代です。だからこそ、これからは変化に対応できる「人間力」が大事になっていくと思います。
「給与・待遇」「勤務地」といった条件を整理し、まるでカタログから仕事を選ぶような業界研究や企業研究をする方がいますが、条件は時代とともに変化していくものです。与えられた枠を知ることよりも、自分がどこで、誰と、どのような生き方がしたいのか――という、自分の価値観や軸を明確にしてほしいと思います。

――「軸」を見つけることができない学生が多くいるように思います。
どう見つければいいのでしょうか。

たくさんの人と議論することだと思います。いろいろな考え方や意見に触れることで他人の「軸」を知る。そうすると、自分の「軸」もおのずと明確になっていくものです。
考えることを避けてはいけません。いまは忙しくてゆっくり考える時間なんてないかもしれません。ただ、社会に出たら常に正解がない問題ばかりです。そのときに、「なぜだろう」「これで良いのかな」と考えられなければ、どこの業界で働いたとしても、時代に取り残されてしまうのではないでしょうか。

――最後に、就活生にメッセージをお願いします。

大学生活を思う存分満喫してください!それが「軸」を見つける一番の近道かもしれません。あと、毎日新聞も読んでください!(笑)毎日新聞は「調べるための情報」ではなく、「考えるための情報」をたくさん提供しています。考えれば考えるだけ、自分の可能性が広がっていくと思います。納得のいく就職活動ができるよう応援しています!

 


味澤様、おいそがしいところ、貴重なお話をありがとうございました!
業界研究というと「大変」というイメージが強いですが「足を使って人に会って五感で」する業界研究は、楽しくよりリアルに迫ることもできると思います。5年後、10年後の先が見えにくい今の時代、自分の目でみて考えて業界を知っていくことが大切ですね。

この記事の関連企業情報

毎日新聞社
本社 〒100-8051 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
URL https://www.mainichi.co.jp/

記事公開日:2019/03/13
最終更新日:2020/06/30

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